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№456 狂気とむきあう

2022/4/3 新基地建設強行の現場から

安和からの報    Nさんより 

(1)最近の抗議方法

  ダンプによる土砂運搬を1台でも増やしたいため、防衛局は様々な方法を試みている。私たち抗議者が頑張っても、残念ながら台数が増やさせた事もあるが、工夫を凝らして、効果をあげさせなかった事もある。安和の入口のダンプの進入は右折のみだったが、2年ほど前から、9時から4時まで、直進と左折を始めて3方向からの進入になった。なかなか有効な対策がとれていない。さらに、昨年9月16日、それまでは右折からの進入の際、赤信号に変わってからはおおよそ1台だけの進入だったが、青信号の時間帯に2台目のダンプが停止線をまたぐように進み、赤信号に変わってから2台進入するようになった。この進入の変更は、前日の夕方に複数の防衛局職員が、国道脇の歩道で調査のような行動をしていたことと、次の日から突然ほとんど全てのダンプが始めたことから、防衛局がダンプの会社を通じて強制的にやらせただろうと想像できる。各地の島ぐるみなどの団体が安和に来るのはだいたい9時前後で、それ以前の時間帯は、毎日2~3人が入口で抗議行動をしている。1回の赤信号で2台の進入が始まってしばらくは、有効な対応策はとれなかった。1台目のダンプをゆっくり止めて、「抗議」の姿勢を始めると、交差点内で滞留することもあり、赤信号では2台目は進入しなくなるダンプが現れはじめた。抗議者は、そのダンプに頭を下げ、「御礼・感謝」のポーズをとった。「抗議」と「御礼・感謝」がどれほどの効果になったかわからないが、2台目で進入してくるダンプは徐々に減り始め、半年経って、2台目のダンプが進入してくるのは、10回の赤信号で2回くらいに減った。ともかく、コツコツした努力と誠意が実を結んだのではないかと思う。

2)2022年1月7日(金) 午後3時ごろ 安和桟橋入口

本部方面からの右折ダンプと名護方面からの軽トラが衝突した。信号は赤に変わった直後で、お互いが「行ける」 と思ったのではないかと思われる。約30分間、ダンプの進入がストップした。筆者は事故から約1時間後に到着、出口から入口あたりまで一車線規制をしていた。名護署交通課が計測や、運転手2人から事情を聞いていた。2人共30歳前後で、軽トラの運転手は、少し足を引きずっていた。筆者は軽トラの運転手に事情を聞いたところ、この後病院に行く、と言っていた。また、抗議者への警察からの聞き取りはなかったらしい。この後、事故を受けて、どのような安全対策が取られるか翌週から毎日観察したが、何の安全対策もなかった。具体的にはダンプの台数、作業時間、ダンプの進入経路など、ダンプ関係の運行の工夫、テイケイの誘導方法や機動隊の警備方法など、一切変更はなかった。機動隊員に、毎日のように、「このままでは、また同様な事故が起こるのではないか」と言っていた。 ⇒1週間後事故が起きた

(3)2022年1月15日(土) 午後6時半ごろ 安和桟橋入口

 右折して入口で一時停止したダンプの後ろに、青信号で発進した軽トラック(名護方面から本部へ)の左側と接触した。抗議者2人が入口の一番奥側を歩いていたため、赤信号で右折してきたダンプはゆっくり進入。運転に慣れていないためか、かなり前方をあけて停車したため、車体の後ろが少し国道にはみでていた。青信号になり、ダンプがゆっくり前進しはじめたので、軽トラが出た。トラックが同じスピードで走れば当たらなかったが、ダンプが急に止まったので、軽トラの左部分が接触した。国道に、軽トラの雨除け(?) が落ちたが、軽トラはそのまま去った。しばらくしたら、名護署からパトカーが来て、入口付近で止まっていたトラックの運転手から事情を聞いていた。当時、入口で歩いていたのは、2人だった。歩くスピードを急に変えるなどはしていないので、問題はなかった。この後、事故を受けて、安全対策が取られるか観察したが、何の安全対策もなかった。多少ダンプの運転がゆっくりになったかと思われるが、乱暴な運転手はそのまま変わっていない。

4) 事故の考察 土木建築の現場では、安全のため作業時間を原則日の出から日の入にしていると聞く。埋め立て工事が大幅に遅れ、沖縄防衛局が安全性を無視して、作業をさせているのが一番の原因であろう。日常的に午前7時から夜8時までの13時間作業は継続され、真っ暗になっても工事が進められている。稼働しているダンプは一日平均100台前後で、警備員の指示に従わず急発進をしたり、停止が遅れたりするダンプは、見たところ1割にも満たない。ほとんどの運転手は安全運転に心がけている。昨年3月26日にも大きな事故があった。合計3回の事故は、全てダンプと一般車との事故である。機動隊員は、相変わらず、歩行者しか注意をしていない。歩行者を注意しても、事故は減らない。ダンプの運転手を注意すべきである。赤信号での混雑が激しくなり、直進が青になっても、入りたいダンプが車道上に停車していることが増えている。かつてのように、右折だけにするか、警備員が、交差点に進入しないように指示・誘導すればよいだけである。ともかく、無理な右折をなくせば事故は無くせると思う。午前7時から夜8時までの13時間作業時間を、せめて夕方5時までにできないか、あるいは、入口の左折をやめさせられないだろうか。このままでは、また事故になりかねないだろう。県民に寄り添うという、沖縄防衛局、日本政府の改善を期待する。

新基地建設の現場は不夜城か?
塩川の現場 抗議参加者 排除
辺野古ゲート前  抗議行動参加者 排除

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