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№578 本来の裁判所に戻れ!

2023/6/15 新基地建設強行の現場から

住民の抗告訴訟……裁判所の意見陳述不許可に対抗  寄稿 浦島悦子

 6月13日、那覇地裁で行われた「知事の不承認を支持する住民の抗告訴訟」第4回口頭弁論において、福渡裕貴裁判長は原告の意見陳述を不許可とした。同裁判長はこの訴訟の2回目から原告意見陳述について、これまでになかった事前提出を求め、前回は陳述書の一部文言書き換えを要求(「書き換えなければ陳述を許可しない」)した。原告の表現の自由を侵害する「検閲」に対し、原告・弁護団は今回、裁判所に求められた事前提出を行わなかった。「(陳述の)内容がわからないから許可できない」とする裁判長への対抗策として、弁護団は法廷で原告準備書面をすべて読み上げると通告(民事訴訟は口頭主義が原則だが、実際は書面のやり取りとなっている場合が多い)、第2準備書面を30分かけて読み上げた。第3準備書面は100頁以上あるため4時間以上かかると言われた裁判長は困惑顔。今後の訴訟の進め方については進行協議で話し合うことになった。弁護団の頑張りに、傍聴した市民から拍手が起こった。

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