私たちが絶対に守りたい辺野古の海とは、いったいどのようなものなのでしょうか。
ジュゴンやウミガメがいる辺野古沿岸や大浦湾
この湾には、大浦川、汀間川が流入し、河口に干潟が広がる。
辺野古には沖縄でも規模の大きい良好な藻場があり、大浦湾内には多くの種類のサンゴの生息が確認されています。 砂地にはジュゴンの好物ウミヒルモなどの海草類が藻場を作り、ユビエダハマサンゴの大群落はクマノミなどサンゴ礁生物のオアシスになっています。
湾奥の大浦川河口付近にはマングローブ林があり、絶滅危惧種トカゲハゼの北限にあたる。 サンゴ類及びサンゴ礁生態系を構成する生物の多様性が高く、自然保護上きわめて重要な海域である。 沖縄県が「自然環境の厳選な保護を図る海域」、環境省が「日本の重要湿地500」に指定している。
辺野古の海の命達
海藻藻場のジュゴントレンチ
沖縄の野生ジュゴンの生存にかかせない藻場。 辺野古から嘉陽周辺の藻場では、ジュゴンが海藻を食べる際にできるジュゴントレンチ(食痕)が確認されている。
ハマサンゴ
赤土流出やオニヒトデの大発生、白化現象等の影響により、沖縄周辺海域のサンゴ群落の多くは壊滅状態にある。 しかし、大浦湾海域では、大型のサンゴ群落が良好な状態で生き残っている。 生息環境変化に強いハマサンゴ類などは回復が早く、そこに棲む魚などの楽園となっている。
ホソウミヒルモ
水深5m以深推種物低で海草類が4種類以上共存している海域はほとんど類がない。 辺野古・大浦湾には、ホソウミヒルモ、ヒメ(トゲ)ウミヒルモなど11種類の海藻がある。 ジュゴンはそのほとんどを食べることが確認されている。
ジュゴン
辺野古・大浦湾海域は、ジュゴン生息域のほぼ中央部に当たる。 観察頻度が高く、交尾と見られる行動も観察されている。 また、辺野古と嘉陽の海藻藻場では食痕が記録され、採食場所として沖縄の野生ジュゴンが生存できるか、絶滅するかを左右する重要棲息海域だ。