平素より辺野古新基地建設について、ご取材を賜り、心より感謝しております。
私たち海上行動チームが『海のおまつり』を開催するようになり、はや3年が経ちました。本部半島の森や山が刻々と削られる無惨な姿、そこで採掘された土砂や石材で埋められゆく青い海を目にして、ひどく胸を痛め、今も多くの人々が辺野古新基地建設工事へ懸命に抗い続けています。辺野古・大浦の海では、これまでにおよそ42,000群体ものサンゴが砕かれ別の場所へ移され、僅か3年足らずで大半が死滅しているという事実があります。そして近年にない高水温が記録された今夏、地方自治の侵害である代執行関連工事で、大浦湾の約84,000群体ものサンゴ移植が開始されました。沖縄防衛局は海上行動チーム計測によるサンゴ移植現場海域の高水温実測データを示しても、繁殖時期、高水温期、台風襲来期に、ただでさえ生残率が非常に低いサンゴ移植を強行し、予測・指摘したサンゴの白化が広範囲に及んでから、ようやく一時的に移植を中断するという悪辣ぶりでした。琉球列島の島々の周囲にはサンゴ礁が発達しています。全海洋面積の僅か1%にも満たないサンゴ礁域へは、海洋生物のおよそ25%が依存していると言われており、海の命が生まれ育まれる生態系を消滅させ、ネイチャーポジティブにも逆行するサンゴ移植は、今すぐ全面中止しなければなりません。
ランド・エシック(land ethic 大地の倫理)という言葉があります。人類が自然を不可逆的にまで改変、破壊、利用し続ける社会構造へ、根本から疑問を呈した倫理観です。いま全世界で知恵を出し合い気候変動や生物多様性消滅などへ速やかに具体的な対策を講じなければならいなか、莫大な税金を投じ、持続不可能な大規模開発を行っているのが辺野古新基地建設です。自然の一部である人類が、一方的に破壊を続けている森や大地や海であるなら、今を生きる私たちにこそ、自然破壊を未然に防ぎ守る義務も、そして守り抜く力もあるはずです。
命の賑わい(生物多様性)、かけがえのない辺野古・大浦湾を次世代へと引き継ぐため、そして沖縄を再び戦場にせず、世界中から戦争の惨禍が無くなることを願い、海へ集う企画をしました。当日は罪深い破壊の現場で、失われゆく命を鎮魂し、命のみなもとである『海』への感謝、すべての命への慈しみを表現し、ひとりでも多くの人々と、その心を共にしたいと思います。報道関係者の皆さまにおかれましては、大変お忙しいなかとは存じますが、ぜひとも危機にある辺野古・大浦湾海上へ足をお運びいただけますよう、お願い申し上げます。
日時 11 月 9 日(土曜日)10時~正午ごろまで
場所 大浦湾 代執行による海上工事現場付近(瀬嵩沖) ※天候不良の場合は、瀬嵩の浜で開催予定
当日、ご乗船いただいての取材・撮影をご希望の場合は、事前予約が必要です。
大変お手数ではございますが 11 月 7日(木曜日)迄に下記アドレスへ、お申し込みください。
なお乗船定員に限りがあるため先着順となりますこと、何卒、ご了承くださいませ。
★ 乗船取材お申し込み本件に関するお問い合わせは henokoblue@outlook.jp 迄 ★