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NO713 「人権無視の弾圧に抗議する」反対協声明

 ヘリ基地反対協は8月9日、沖縄防衛局・沖縄県警による新基地反対運動潰しを狙う不当弾圧(家宅捜索)に抗議する声明を発表しました。

  <声明>沖縄防衛局の人権無視の弾圧に強く抗議する                                       

                             ヘリ基地反対協(共同代表:仲村善幸/浦島悦子)                            

 沖縄県警は8月7日、作家の目取真俊氏自宅への家宅捜索を強行した。2時間余りの家宅捜索で、パソコン、スマホ、カメラ、ワイファイルーター等を押収した。

 この家宅捜索は、沖縄防衛局の被害届に基づき、裁判所の捜査令状を持参して行ったものである。捜索理由は、米軍キャンプシュワブのフェンスの破損等の「器物損壊被疑事件」となっている。

 辺野古新基地建設工事の遅れに焦る沖縄防衛局は8月5日、新基地建設を進めるために日曜・祝日も工事を行うと発表した。新基地建設を進める政府にとって、建設反対のねばりづよい闘いや、その工事が遅滞する状況を伝える現場からの発信は目の上のたんこぶになっている。

 今回の家宅捜索は、取材・発信を行う目取真氏本人のみならず、新基地建設に反対する県民への恫喝であり、運動の萎縮を狙ったものであることは明白である。また、このような突発的で軽微な容疑に対するスマホ、パソコン、ワイファイルーター等の押収は、工事の遅れを現場から伝える情報発信をつぶそうとするものである。また、必要性の認められない押収は、作家としての目取真氏の日常生活とその糧をも破壊する暴挙である。

 昨年6月の新基地建設に関連する安和桟橋で起きた死傷事故についても、一向に捜査が進められない中、突如被害者を加害者にしようとする事情聴取が行われた。今回の家宅捜査も、老朽化したフェンス等を放置し、安全管理を怠っていた沖縄防衛局の責任を看過し、それどころか、市民を「犯罪者」に仕立て上げようとするものである。

 私たちは、工事の遅れを理由に日曜・祝日も工事を行おうとしている政府に対して、強く抗議する。同時に工事の遅れに焦り、税金の浪費を重ねた上、市民への弾圧を強めている政府・防衛局の横暴を許さない。当局は直ちに、押収したものを本人に返却し、卑劣としか言いようのない警察権力行使の濫用を中止することを強く求める。

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