2024/07/01 新基地建設強行の現場から
ー知られざる辺野古新基地核疑惑ー 寄稿 山本眞直 ジャーナリスト
『緊急検証 同時進行ドキュメント 辺野古弾薬庫「再編」の狙い今、明らかに』
6月20日の在日米軍、外務省と防衛省の高級幹部による秘密会合「日米合同委員会」で、「今般完了した施設の米軍への提供」を承認した▼承認したのは名護市の海兵隊辺野古弾薬庫での「建て替え工事」で完成した4棟の新弾薬庫だ。「完了」は2022年2月。すでに2年4カ月が過ぎている。「今般」という強弁はなぜか。。筆者はこの2年余、“強弁”の深層を追い続けた▼「新弾薬庫は核兵器貯蔵庫」との仮説で、建て替えを明記した海兵隊文書や国防総省の核兵器資料などを読み解き、防衛省や海兵隊への独自取材で検証、数々の事実を明らかにした。
元幹部自衛官の証言
筆者は昨年11月、『辺野古弾薬庫「再編」の狙い今、明らかに」を自費出版し、今年4月にパートⅡを再販した。海兵隊文書に核兵器の文字はないが、「沖縄ドローンプロジェクト」による工事中の新弾薬庫の内部写真をみた元幹部自衛官がこう証言した。「核燃料が放出する放射線を遮断する原子力発電所の格納容器と同じ壁構造イコール核貯蔵庫というロジックは可能だ」
核弾道ミサイル搬出入扉
米海軍が本国に建設した米国最大の核兵器地下貯蔵施設と同サイズの施設が辺野古にも作られている。核弾道ミサイルの搬出入扉だ▼辺野古新基地の原案とされる1960年代の「海軍マスタープラン」には辺野古弾薬庫に「新たに24の特殊兵器(核)庫が必要になる」と明記。復帰時にニクソン大統領と佐藤首相(当時)の沖縄密約にはこうある。「復帰後も沖縄への核配備の権利を保持し、嘉手納、辺野古にはいつでも持ち込める態勢を維持する」
蠢く日米核マフィア
衝撃的なやり取りがある。。米連邦議会の秘密聴聞会(09年3月)だ。シュレジンジャー元国防長官「沖縄に緊急時に持ち込む核貯蔵庫を考えているがどうか」。秋葉剛男駐米公使「説得力のある提案だ」。同氏は現国家安全保障局長だ▼連作の冊子で、辺野古弾薬庫「再編」や南西諸島へのミサイル配備など沖縄の軍事要塞化、中・露との同時核戦争を視野に日米核戦略の最前線で蠢く核マフィアの動向を詳細に描写した。
山本眞直 ジャーナリスト
ヘリ基地反対協 ブログ原稿
2024年6月28日
『緊急検証 同時進行ドキュメント 辺野古弾薬庫「再編」の狙い今、明らかに』
初版、パートⅡいずれも500円+税
(初版+パートⅡのセット購入は1000円)
問い合わせ 090ー8595ー2266
e-mai magunoyama71@gmail.com