はいたい ぐすーよー、いい正月でーびる(皆さま、あけましておめでとうございます)。
2025年元旦、辺野古の浜に250人が集い、初興し(はちうくし)を行いました(主催:ヘリ基地反対協)。幕開けの「かぎやで風」(歌三線)で新たな年を寿ぎ、東の空を染めて昇ってくる初日に手を合わせ、平和を祈願しました。ヘリ基地反対協海上行動チームは明け染める海にカヌーを漕ぎ出し、オールを一斉に上げて浜に集う人々とエールを交わし合いました。
昨年2024年は、年明けの大浦湾工事(海上ヤード造成)強行着工に始まり、政府・防衛省の横暴が吹き荒れた年でした。安全を無視した闇雲な工事強行が引き起こした安和での重大死傷事故。その原因究明もしないままの工事再開。そして、突然始まった、うるま市宮城島からの土砂搬出…。民主主義も地方自治も踏みにじり、違法かつ無理・無謀を繰り返す国のやり方は、沖縄県及び県民の強い反対と、自然条件の厳しさにより、工事が遅れに遅れていることへの焦りの表れにほかなりません。
昨年末、御用納めも終わった12月28日、国は「大浦湾の軟弱地盤改良工事に着手した」と全国に向け大々的に宣伝しました。しかしその内実は、わずか2時間、トレミー船(砂撒き船)から砂を投げ入れただけのパフォーマンスに過ぎず、今後必要となる海底の敷き砂、さらには7万1千本にも及ぶ砂杭に必要な膨大な量の海砂(沖縄県の年間海砂採取量の3年分とも言われています)調達の目途は全く立っていないのが実情です。にもかかわらず敢えて「軟弱地盤工事着手」と強弁したのは、一昨年の代執行(設計変更不承認を貫く県知事に代わって国が承認)から丸1年経っても、工事がなかなか進まないことへの焦りと面子にすぎず、県民・国民を欺くために毎年のように繰り返される年末の「大本営発表」に騙されてはなりません。
とはいえ、ホープスポット(希望の海)に認定され地球上でも稀有の生物多様性を誇る大浦湾が、無謀な工事によって日々破壊され、国民の莫大な血税がゼネコンの利権のために浪費されていくことを許すわけにはいきません。
沖縄戦から80年の節目を迎えた今年こそ、地元住民・県民、そして志を同じくする全国の仲間の皆さんとともに、この無理・無駄・無謀な基地建設を断念させ、基地のない平和な沖縄、戦争のない国・世界へ向けてともに歩んでまいりましょう。
本年も、ゆたさるぐとぅ うにげーさびら(よろしくお願い申し上げます)。
ヘリ基地反対協共同代表 浦島 悦子