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ヘリ基地反対協 沖縄防衛局要請報告    2022.6月21日(火)15:00~15:35

<出席者>

ヘリ基地反対協 

沖縄防衛局 : 調達部調達計画課・谷 課長補佐/中山課長補佐、企画部・高森課長補佐

 7項目に及ぶ要請に対する回答をまず聞きましたが、ほぼゼロ回答でした(⇒以下回答)。

  • 大浦湾の赤土汚染の実態と原因を調査、公表するとともに防止対策を示すこと 

 工事箇所の近隣やサンゴ分布域において水の濁りの監視をしているが、工事に伴う濁りは確認されていない。

  • 自然を破壊し、生態系にダメージを与える新基地建設及び基地関連工事を中止すること

 関係法令に基づき、環境監視等委員会の指導・助言のもと、環境に配慮しつつ工事を進めている。普天間飛行場の1日も早い返還のために引き続き工事を進めていく。

  • 降雨によって表土が流出しやすいヤンバルの自然の特性に鑑み、雨天の工事は行わないこと
  • 最低でも、「大雨警報」「洪水警報」が発出された場合は直ちに工事を中止すること

⇒(3・4まとめて) 気象状況も踏まえ、環境保全に留意しつつ工事を進めていく。

  • 第4ゲート周辺を含め自然林をこれ以上破壊しないこと

 普天間代替施設とは直接関係のない工事。商用車ゲートを造るために必要な工事であり、沖縄県や名護市に対し必要な手続きを行って進めている。引き続き適切に行っていく。

  • サンゴを死滅させる移植をやめること

⇒ 専門家の指導・助言を踏まえて適切に行っている。

  • 安和・塩川の異常な工事をやめること (<注>塩川では、業者と北部土木事務所との間で、「5mm/時間の気象予測が出た場合は土砂搬送を中止する」という確認があるので、最低限それを遵守すること)

⇒ 埋立材の搬送については運搬事業者が適切に行うべきもの。当局としては安全に留意して工事を進めていく。

 「工事に伴う濁り(赤土流出)は確認されていない」には、目が点になるほど驚き、開いた口がふさがりませんでした。「真っ赤に染まった大浦湾」は誰の目にも明らかなのに‼

<その後のやり取り>

赤土流出問題について

反対協(以下、反):(大浦湾の赤土流出の写真を提示し)この赤土はどこから出ているのか?

防衛局(以下、防):工事に伴う濁りは確認されていない。

反:工事に伴う濁りではないというのなら、工事からは赤土流出していないという証拠と、どこから出たのか濁りの原因を示してほしい。

やんばるの国頭マージと呼ばれる粒子の細かい土壌は降雨で流れ、サンゴにかぶさると呼吸できずにサンゴが死ぬことを知っているか?

防:………

反:沖縄県が赤土防止条例に基づいて立ち入り調査を申し入れたのは5月8日ですよね。未だに許可を出さないのはなぜ?

防:米軍との細かい調整に時間がかかっている。

反:これまで米軍基地であっても、申し入れてから立ち入りまでそんなに時間はかかっていない。しかも今回の場所は米軍専用地ではなく共同使用地。米軍でなく防衛局が管理している土地なんですよ。米軍が許可しないという言い訳は通用しない。1か月半も放置して赤土対策の不備を取り繕い、時間稼ぎをしている。

防:………

反:濁水処理プラントが設置されてから赤土流出がある程度止まっている。そのことは、それ以前には相当流れていたということだ。

防:………

反:伐採を開始した日と、濁水処理プラントを設置した日を調べて後で回答ください。

防:そういう対応はやっていません。

反:おかしいよ。ここで30分、適当にお茶を濁せばいいと思っているの⁉

反:前もって申し入れをしてあるのだから、それに関する資料を準備して、答えられないところは後で答えるのは当然でしょう⁉

防:………

反:後で電話して聞きますので。

反:(安和・塩川で真っ赤な濁水を大量に垂れ流しながら国道を走っているダンプの写真を提示し)北部土木事務所の指導を防衛局が無視していいのか? この状態を事業者としてどう捉えているのか?

防:………

サンゴ移植について

反:沖縄タイムスの記事で、環境監視等委員会の中村委員長が「移植したから壊死したかどうか判別できない」と言っているが、判別は簡単です。生きているサンゴを叩き割って、人間の都合で生息環境を無視して毒性の強いセメントで貼り付けたサンゴは、私たちダイバーが見ればわかる。写真も撮っている。この中村さんという人は専門は何ですか?サンゴ学者ですか?

防:………

反:写真でわからなければ海へ連れて行ってあげます。何万群体の中で生きている移植サンゴもいくらかはあるが、それだけを見て順調に育っているというのは、嘘も甚だしい。新聞の写真を見ても、多くが死んで、藻が生えているのがわかる。こんなでたらめな記事は撤回しなさい。

防:………

あまりにも私たちや沖縄県民をうしぇーた(バカにした)防衛局の姿勢にわじわじ~~が収まりませんでした‼ 

海上チームをはじめ、面談を外で見守って下さった人たちと一緒に、防衛局の玄関前で怒りのシュプレヒコールを上げました。市民・県民の要請に誠実に対応せず、だんまりか、鼻であしらうような防衛局に対し、個々人が直接、電話攻勢などで抗議の声を伝えようという提案もありました。 ご参加の皆さん、お疲れさまでした。ありがとうございました!! 

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